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江戸時代から続く
金長特殊製紙の技術

日本一の障子の生産地である山梨県・市川三郷町。この地で創業以来ずっと高品質な障子紙や特殊な和紙を作り続けています。
この地で作られる和紙は、美人の肌のように美しいことから「肌吉紙」と呼ばれ、古くは幕府の御用紙として使われていました。
「糸落水®️」は、経験と知恵を駆使した製紙技術の結晶です。
乾燥する前に水を落としてムラを作るという、絶妙なタイミングと技法を駆使しています。

和紙の魅力

和紙は温かい風合いを持ち、薄いのに丈夫で長持ち。そんな重宝な素材を、昔の人が見逃すはずがない。
衣食住はもちろん、心の用を足すものでもあった。漆を塗って器を作り、エゴマ油を引いて傘を張り、軽く通気性のある紙衣(かみこ)の雨合羽を身に付けた。提灯や行灯で闇を照らし、蒸し暑い夏は扇子や団扇で涼をとる。
祝儀不祝儀には水引を使い、神棚に御幣(ごへい)を添えて手を合わせ、仏への祈りを込めて写経をしてきた。張り子の達磨や招き猫、人形たちを部屋に飾って暮らしに花を添えた。明かり取りの障子は日本家屋の室内に淡い光をもたらすことで、自然の気配を感じながら暮らす感性を培った。光を通す薄さと、ゆるやかに外気を隔てる強さを併せ持つ和紙のおかげである。

伝統のその先へ。

日本人のライフスタイルの変化により、障子の需要は減ってきています。
しかし、日本人の和紙や障子に対する親しみの心は今もなお健在であると考えた私たちは、現代のライフスタイルにもあう障子を作れないかと模索いたしました。
そして、度重なる試行錯誤を経たのち生まれたのが、糸と落水紙を掛け合わせた新素材「糸落水」です。
特に、水だけで貼れる「和紙のガラスシート」は、ガラス面の多い現代の住宅事情にもマッチし、和のテイストを違和感なく取り入れることができます。また、糸落水は加工性に大変優れているため、ユーザーのアレンジ次第で様々なアレンジが可能となっています。
伝統は継承するだけでなく、進化させるもの。今後もこの糸落水を使った様々プロダクトに挑戦していきたいと考えています。